考える人

今日はウチの旦那の良い話を……

近頃ケンカしたやらの話ばかりだったので（笑）




今、娘をミルクで育ててます。完全ミルクです。

ホントは母乳で育てる予定でした。
おっぱいマッサージしたり、マタニティビクスに通ったり……
私の産婦人科は母乳を推してるとこだったし。

母乳のよさは知ってます。

娘が産まれたら出るものと思ってました。
でも……
出ない……

ほとんどゼロに近かったです。

他のママさんたちはみんな出てるのに……

おっぱいを吸うことすら嫌がる娘……

でも、私は『絶対母乳』しか考えてなかったし、また妊娠中読んだ本、聞いた話、母親学級、全てで母乳の良い話しか頭に入ってきませんでした。

ミルクのミの字も見なかったです。


入院中、何度も泣いてステーションに行きました。

ある助産師さんに、
『赤ちゃんにとって１番いいのは母乳じゃなくて、母乳でもミルクでも、お母さんが笑顔でいることなんだよ』
と言われました。

でもその時の私は
『でも母乳が１番なんだ』と母乳にこだわりました。

退院して、ミルクを少ししか足さず、おっぱいを頑張ってました。

一週間検診で、体重が出生時より減ってました。

そこからおっぱいは少しだけくわえさせて、ミルクもきちんとあげて……としてました。

でもやっぱり、おっぱいを嫌がる娘……

無理矢理与える私の顔は、眉間にシワが寄って、険しい表情でした。

一ヶ月検診の少し前に、そんな自分に気づきました。

きっと周りはみんな気づいてたと思います。


そして私は旦那に、
『おっぱい辞めて、ミルクにかえてもいいかなぁ。ミルクやとお金もかかるし、ごめんなさい。』
と言いました。

そしたら旦那は
『ミルクにかえる決心してくれてありがとう。』

びっくりしました。

私は『仕方ないよ』とか言われるとばかり……

旦那は、私の苦しんでる姿を見て同じように胸が痛かったと言いました。

『ミルクにしたら』

そのひとことを何度も言おうとしたようですが、私がもっと傷つくと思ったようです。
ずっと私からのヘルプを待ってました。


それからは、ミルクについて調べたり、ミルクの良さを教えてくれたり……

私が負い目を感じたり、罪悪感を感じたりしないように努めてくれました。


今はもう全く負い目も罪悪感もありません。


でも、いろんな人から『母乳？』と聞かれるたび、心が苦しかったです。

『ミルク？いいなぁ〜！母乳やと大変！ミルクにしたかったぁ〜！』

なんて、心ない言葉もありました。
大変でも出るだけ、吸ってくれるだけうらやましかったです。



私、ミルクで良かったです。

この辛さや痛み、絶対忘れないでおこうと思います。

経験させてくれてありがとう。



パパ、あの時『ありがとう』って言ってくれてありがとう。

どれだけ救われたことか……

今度は私があなたを救う番だね。

ありがとう。

母乳が楽なんて思ってません。
母乳には母乳の大変さ、ミルクにはミルクの大変さがあります。

ホントは母乳で育てたかったし、ミルクにかえるのにかなり苦しみました。

今は、助産師さんに言われたように、どちらでもお母さんが笑顔ならいいと思ってます。